イジワル婚約者と花嫁契約
「お客様って……?」
ドアの向こう側の様子を窺うように開けると、目の前に立っていたのはお母さんと、そして久し振りに会う千和さんだった。
「え……千和さん?」
驚き何度も瞬きを繰り返してしまう私を見て、千和さんは少しだけ悲しそうに表情を歪ませながら笑った。
「久し振り、灯里ちゃん。……お邪魔してもいいかな?」
「あっ、もちろんです」
慌てて身体を移動し、千和さんを部屋へと迎え入れた。
するとお母さんは「あとで紅茶淹れて廊下の前に置いておくわね」と耳打ちし、すぐに階段を下りていった。
気を遣わせてしまったことに申し訳なく思いながらもドアを閉めると、部屋の中では千和さんが興味深そうに部屋中を見回していた。
「うわぁーさすがは一之瀬邸!灯里ちゃんの部屋もずいぶん広いのね」
「そう、ですね」
確かに私も最初、用意されたこの部屋を見た時は驚いた。
だってひとりで使うには充分すぎるほど広かったから。
少ししてお母さんがドアをノックする音が聞こえ、ドアを開けるとそこには紅茶とケーキが持ったトレイが置いてあった。
ドアの向こう側の様子を窺うように開けると、目の前に立っていたのはお母さんと、そして久し振りに会う千和さんだった。
「え……千和さん?」
驚き何度も瞬きを繰り返してしまう私を見て、千和さんは少しだけ悲しそうに表情を歪ませながら笑った。
「久し振り、灯里ちゃん。……お邪魔してもいいかな?」
「あっ、もちろんです」
慌てて身体を移動し、千和さんを部屋へと迎え入れた。
するとお母さんは「あとで紅茶淹れて廊下の前に置いておくわね」と耳打ちし、すぐに階段を下りていった。
気を遣わせてしまったことに申し訳なく思いながらもドアを閉めると、部屋の中では千和さんが興味深そうに部屋中を見回していた。
「うわぁーさすがは一之瀬邸!灯里ちゃんの部屋もずいぶん広いのね」
「そう、ですね」
確かに私も最初、用意されたこの部屋を見た時は驚いた。
だってひとりで使うには充分すぎるほど広かったから。
少ししてお母さんがドアをノックする音が聞こえ、ドアを開けるとそこには紅茶とケーキが持ったトレイが置いてあった。