イジワル婚約者と花嫁契約
「灯里の夫になるための第一条、将来お金持ちになること」

ひゃー!なんてがめつい女だったのだろうか!

「第二条、イケメンになること」

そして面食い……。

「第三条、灯里の好みの男になること」

もう本当耳を塞げるものなら塞ぎたい!
恥ずかしすぎる……。

「ちなみに灯里の好みの男っていうのは、全てが完璧でちょっと悪くて、俺様な人だそうだ」

「……すみません、なんか」

幼少期とはいえ、とんだ結婚条件を差し出したものだ。
しかもなによ、好みの男がちょっと悪い人とか俺様な人って。四歳のくせになんでそんな言葉を知っていたのか謎なくらいだ。

「クククッ……すごいよな?当時俺も小学生ながら驚いたよ。どうやら灯里が通っていた幼稚園に、少しマセた子がいてその子の影響だったみたいだけどな。可愛いもんじゃん?さすが女の子だったな」

それでも健太郎さんにそんなことを言っていたなんて、やっぱり恥ずかしいよ。
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