画家の瞳は何をみる?



健がヒヤヒヤしながら悠里を見ているのが分かる。

「捨てに来たって訳じゃないけど。あなたたちに協力を要請しにきたのよ」

悠里が気が強いことを知っているため、麻琴は至って大人の対応だ。

それが悠里には気にくわなかった。

自分が短気なのも気が強いのも知っている。

だから麻琴のような大人の対応ができる人が嫌いなのだ。

簡単に言うと、"嫉妬"。

「協力?よく言いますよね。ここ、ゴミ箱じゃないですか。捜査一課が片付けられなかった事件を全部こっちに捨ててくる。私達は清掃員じゃないんだけど」

「……鑑さん。あなた、そんなに私が憎い?」

麻琴はなぜか笑顔でそれを聞いてきた。

その笑顔が悠里の怒りに油を注ぐ。

「ええ。憎いですけど何か。」

シ……ンと捜査室が沈黙に包まれる。

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