画家の瞳は何をみる?
こんな部署があること、それとなぜ自分がこんな部署に所属しているのか。
日頃の不満が頂点に達し、この部署をバカにしている一課に抗議しにいった結果、返ってきた言葉は冷たいものだった。
『ゴミが何いってんだよ』
思い出す度に怒りが増す。
それが健にも分かったのか、悠里の肩をポンポンと叩いた。
「一課に何言われようが、気にしちゃなんねぇよ。鑑ちゃんと俺で難事件解いていこうぜ」
「健とアンタで解決した事件なんてひとつもないでしょ。」
突然聞こえた声にドアの方をみると、そこには一人の男が立っていた。