殺戮都市~バベル~
松田達也と川崎龍太郎
俺の日本刀のレベルが75。


名鳥の槍のレベルが81、散弾銃のレベルが36。


かなり強くなったけど、やはり高レベルになればなるほど、レベルの上昇値は低くなる。


「私が眠っている間に武器の強化か。やる気満々だな。喜ばしい事だ」


強化を終えた俺達を見て、いつも通りの口調で俺と名鳥を見る恵梨香さん。


「北条ちゃんも、眠っている時は可愛いのに。どうして起きたらそんな喋り方になるのかしら?すっごい不思議」


さっきの寝言の事を言っているのだろう。


首を傾げて大山田が溜め息を吐いた。


「何をわけのわからない事を。それよりもこれからの事を考えよう。いくら少年と名鳥が武器を強化したとしても、到底達也に勝てるとは思えない」


「おいおい、ここに来てテンションが下がるような事を言うんじゃねえよ。だったらどうするんだ?このまま引き返して帰っちゃう?」


まあ、名鳥はルークの調査に来ただけで、巻き込まれるような形で松田と戦う事になったからな。


酷いとばっちりを受けているから、帰ると言い出してもおかしくないんだけど。


「バカ言うんじゃねえよ。松田を殺さねぇと、子供達がいつ殺されるかわからねぇんだよ」
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