殺戮都市~バベル~
連合軍に参加してるからって、友好的な人間ばかりじゃない。


中には、この沼沢のように、俺と戦って快くは思っていない人間もいるだろう。


それはきっと、恵梨香さんと津堂も同じ。


沼沢が黒井を倒す事に協力してくれたのは、きっと西軍の窮地を救う為で、俺達に手を貸したというわけではないのだと、今になって理解した。


「だったら好きにしろよ!お前がこいつらに食われそうになっても、俺は助けないからな!」


「誰に向かって言ってる!俺がいなければ黒井に手も足も出なかった雑魚が!!テメェこそ助けがあると思うなよ!?こいつらに食われてクソにでもなりやがれ!」


一気にこちらに駆け寄り、鎖分銅を頭上で振り回して、それをポーンの群れに放り投げる沼沢。


凄まじい勢いで高速回転する鎖分銅が、轟音を上げながら……俺に迫る!!


「お、おいっ!!」


「それくらい避けてみろっ!」


「くそっ!」


慌てて地面に伏せてそれを回避するけど……斬り捨てたポーンの内臓や血が、ベチャッという音を立てる。


そして俺の上を通過した鎖分銅が、ポーンの群れに飛び込んだ。


バキバキ、グチャグチャという、気味の悪い音を立てながら、回転する鎖分銅はポーン達を無惨に殺して行ったのだ。
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