殺戮都市~バベル~
沼沢は強い。


黒井との戦いだってインファイトでやり合ってたし、それが出来なかった俺と比べると、あの時は間違いなく俺よりも強かった。


南軍に飼い殺しにされるのを嫌がって、反発して強くなったという事がわかる。


賞金首を倒して、一足飛びに突然強くなる俺とは違うタイプ。


歩みは遅いけど、着実に敵を倒して、一歩一歩確実に強くなるタイプだ。


自分の戦闘スタイルを固めて、長所も短所も理解しているからこそ、迷いはなく強い。


それが、俺と沼沢の……いや、皆との違いだと思う。


「あ、危ないでしょ!わざわざ俺に向ける必要性があるんですか!?」


だけど流石に今のはまずいだろ!


一歩間違えば俺の身体が分断されていたぞ。


「俺の正面に立っているからそうなる!ちょろちょろと目障りなんだよ!」


応援に来たのにこの言われよう。


少しムッとしながらも、沼沢が来た事に安心感を覚えた俺は、日本刀をポーンに振りながら横に移動した。


「じゃあ、俺はこっちをやりますから!殺されそうになったら、助けるから言ってくださいよ」


「ガキが……お前も殺されそうになったら言え!食われる所を笑いながら見てやる!」
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