殺戮都市~バベル~
それだけではない。


重みのある斬撃は、兜だけではなく、その身体までもを真っ二つに斬り裂いたのだ。


梅原が放ったボルトが、ナイトの意識を二毛から逸らしたか。


いや、それを差し引いても、今の攻撃はナイトを仕留めていただろう。


俺が知らない間に……やっぱり皆強くなってる!


「おいコラ!もっと早く撃て!……って、ここからじゃビルの上にいる梅には聞こえねぇな。城井!着いて来いよ!」


「ははっ。あんまり調子に乗らないようにね。確実に、一つ一つ殺れば良いんだからさ」


相変わらず性格が全く違う二人だ。


だけど、お互いを信頼しているように見えるし、何より強い。


自分の弱点を補い合っているから、二毛達は大丈夫だ。


刻一刻と変化する戦況。


全ての軍が化け物との戦闘を開始したが、化け物の数が激的に減るという事はなかった。


ポーンの数は減っている……でも、ナイトを相手に出来る人間が少なくて、強いやつがそのフォローに入るという事態がそこら中で発生している。


その間に、バベルの塔から排出されるポーンとナイトがまた増える。


これの繰り返しだった。


そして……化け物と戦っている時に、俺は奇妙な揺れを感じたのだ。
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