殺戮都市~バベル~
「今ので負けが決まったわけじゃないよ!こっちが押してる事に変わりはないんだ!連合軍のリーダーもいる!やるよ!皆!西軍の意地を見せるんだ!」


ポーンを斬り捨てながらも、雪子さんが皆に呼び掛ける。


しかし、ビショップの強さを目の当たりにした人達が、言葉だけで立て直せるはずがなかった。


そして、さらに追い討ちを掛けるような事態が発生する。






「お、おい!何か降ってくるぞ!」


「今度はなんなの!?もうやめてよ!」






多くの人が空を指差して叫ぶ。


地上からビショップ……今度はまさかクイーンが!?


そう思ったけど……見上げた俺が目にしたのは、クイーンなんかじゃない。


あれは……ルークだ。


それも、塔に視界を遮られてない場所だけでも四匹!


空から落下して来たルークが、地上にいるポーンやナイトを踏み潰し、着地したのだ。


地震のような振動、爆発のような轟音。


数匹のルークが降って来た衝撃が、街全体に広がっているみたいだ。


西軍だけではなく、南軍にも北軍にも現れたのがここからでもわかる。


この様子だと……東軍にも落ちたと考えた方が良いだろう。
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