殺戮都市~バベル~
その指の先……ポーン達の中に、何かを足場にして戦う吹雪さんと川崎の姿が。


いや、二人だけではない。


至る所に設置された足場の上で、多くの人達がポーンやナイトと戦っていたのだ。


「皆、何に乗ってるんだ?ナイトの死骸ですか?」


「あれはね、三戸ちゃんが剥がしたルークの鎧の上に乗ってるのよ。あの子のメイルブレイカーが大活躍したわね」


三戸……桜良のメイルブレイカーか!


その名の通り、ルークの鎧でさえも破壊したのか。


それを足場するなんて、考えもしなかった。


「北軍は大丈夫みたいですね。俺、恵梨香さんを探して来ます!」


「フフッ、男らしい良い顔するようになったじゃないの。少年が大人になる瞬間かしら。たまらないわぁん」


大山田から不気味な視線を感じた俺は、逃げるようにして川崎がいる場所へと跳んだ。


2m四方程の分厚い鎧片の上で、高速で動き回ってポーンを仕留めて行く川崎。


その上に上がろうとするポーンもいるけど、それよりも速い川崎の攻撃に、手も足も出ないでいた。


「川崎さん!恵梨香さんを見ませんでしたか!?」


「真治君か!いや、ここでは見ていない!東軍側にいるんじゃないのか!?」

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