殺戮都市~バベル~
確かに、恵梨香さんは東軍から北軍へと戻った。


だから、こっちにいないと言われたら納得出来なくもない。


それに、こっち側の戦力は非常に高い。


川崎に吹雪さん、大山田に緑川……辺りを見回せば、強い人がゴロゴロいる。


「わかりました、あっちの方に行ってみます!」


そう言い俺は、吹雪さんがいる近くの足場へと跳んだ。


吹雪さんも、チャクラムと湾曲した短剣を手に、危なげなくポーンと戦っている。


「やほやほー!少年じゃない。なになに?手伝いに来てくれたわけ?こいつら本当にうざくてさ。ああっ、もうっ!」


ポーンに足を掴まれた吹雪さんが、短剣で容赦なくその手首を切断した。


そして、その刃をポーンの頭部に突き刺して、血と脳漿を飛び散らせたのだ。


「流石にこの数は厳しいよねー。殺しても殺してもキリがないよ。どう?少年も一丁殺っとく?」


……雪子さんが言ってた吹雪さんとはえらい違いだな。





お姉さん、どうやら吹雪さんは、立派に成長したようです。





なんて考えてる場合じゃない。


「いや、ここは大丈夫そうなので、俺は恵梨香さんを探しに東軍側に行きます!」
< 1,348 / 1,451 >

この作品をシェア

pagetop