殺戮都市~バベル~
えへ、じゃないよ!


一歩間違えれば死んでたってのに、反省をしないのかこいつは!


「おい、お前ら!ここは戦場だぞ!イチャイチャするなら街でやってろ!邪魔だ!」


「あ、す、すみません」


武器を持って、ポーンと戦っている男性に文句を言われた。


そりゃそうだよな。


こんな場所でこんな事をしてるやつなんて、邪魔でしかないよ。


「ほら、離れろって!今はそれどころじゃないだろ!時と場所を考えろよ!」


「え!じゃあ、後でなら良いんだね?やったね!ふふ、楽しみ!」









……そういう意味じゃない!


でもまあ、今離れてくれるなら何だって良いや。


とりあえず桜良に離れてもらった俺は、人の流れに逆流するように、街の方へと歩いた。


人波に揉まれ、潰されそうになりながらも。


そして、東軍の最後尾まで移動して、恵梨香さんや名鳥の姿はないかと、塔の方を見てみる。


倒れているルーク、血が飛び散る戦場の中を、しなやかな動きで飛び回る女の子が、やけに目を引く。


最前線で戦っている女の子は……間違いなく狩野。


噴出する血飛沫でさえも、狩野の美しい動きの演出なのではないかと思えるほど綺麗だった。
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