殺戮都市~バベル~
相変わらず凄いな……狩野は。


でも、狩野があんなに目立つなら、他の人だってどこにいるかわかりそうだ。


そう思って戦場を見回してみると……派手にポーンが何体も宙に打ち上げられている場所がある。


あれは香月か。


自慢の金砕棒で、力任せにポーンもナイトもお構いなしに叩き潰し、吹っ飛ばしている。


名鳥だったら、銃声が聞こえてもおかしくないはずなのにな。


槍で戦ってるのかな。


いくら目を凝らして見ても、名鳥と恵梨香さんの姿は見えない。


「桜良も探してくれないか?恵梨香さんと名鳥を見付けたいんだけど」


「え?いや、真治君。二人なら……そこにいるけど」


桜良のその言葉に、塔の方を見ていた俺は、慌てて桜良が指し示す方を見た。


するとそこには……東軍の群れから少し離れて、塔を指差しながら話している名鳥と、恵梨香さんの姿があったのだ。


てっきり戦っているかと思って探してたのに……あんな離れた場所で話をしていたのかよ。


まあ、最前線で戦いながら話をするのは難しいかもしれないけどさ。


こんな離れた場所で話してるなんて考えもしなかったよ。


見付けられたから良いけどさ。
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