殺戮都市~バベル~
「……なるほどな。そう考えるとあそこしかなさそうだけどさ、どうやって行くんだよ。いくら俺でもあの高さまでは跳べねぇよ?」


「だから香月の力を借りてだな、あそこまで飛ばしてもらうんだ。ルークよりも高い位置にあるのだから、それしかあるまい」


二人に駆け寄ると、そんな会話が聞こえた。


恐らく、塔の壁面に空いている穴から中に入ろうという話をしていたのだろう。


「恵梨香さん!名鳥さん!探しましたよ!あの穴から中に入るんですか?」


「むっ、少年。丁度今、その事について名鳥と話していたところだ。ポーン達を一気に押し退けて、香月にあの穴まで打ち上げてもらう。どうやらその方法くらいしか、中に入る手段はなさそうだからな」


恵梨香さんが指差した場所。


塔の壁面から、ポーンが排出されている穴。


その少し上に、何も排出されていない穴があったのだ。


確かに、あの穴なら、ポーンに邪魔される事なく侵入する事が出来そうだけど……高さが問題だよな。


「まあ、やってみるしかないよね。上手く行くかどうかなんて、やってみないとわからないからさ。それでもやらなきゃ、この戦いは終わらないっしょ?」
< 1,355 / 1,451 >

この作品をシェア

pagetop