殺戮都市~バベル~
俺達が塔の中に行かなければ、排出され続けるポーンやナイトと、延々と戦い続ける事になる。


いつか止まるのか、それとも止まらないのかわからない。


今は押しているけど、これが逆転してしまえば、二度と塔に近付くチャンスは訪れないかもしれないんだ。


だから、今行けるなら、行くしかない。


「じゃあ、行きましょう。でもその前に各軍に伝えてください。何があるかわからないあの塔に、それでも行こうって思う人は来てくれって」


出来るだけ強い人間を沢山連れて行きたい。


だけど、強い人間を全員集めてしまうと各軍の戦力が弱まってしまうから、その判断は俺ではなくて、それぞれの軍に任せようと思う。


「わかった、では私は北軍に戻って、伝えて来るとしよう。まあ、恐らく私と吹雪くらいしか来ないだろうがな」


……いや、ここに北軍から離れてる桜良がいるんだけど。


離れても大丈夫なのか?


「あ、見付けた見付けた!もうっ!探してたのにこんな所でお喋り?」


タイミング良く、俺達を見付けた吹雪さんが、人の群れから離れてこちらにやって来た。


「丁度良い、吹雪は西軍に行け。あの穴から塔に入るという事を伝えて来るんだ。化け物達を抑えられる戦力を残して、行ける人間だけで攻めるとな」
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