殺戮都市~バベル~
しばらくして、狩野と香月がやって来た。


「よう、香月。一丁あの穴まで俺達を飛ばしてくれねぇか?お前さんならやれるだろ?」


戦闘の合間の一息とばかりに、タバコを口にくわえて塔の穴を指差した名鳥。


「あの穴までって……何考えてんのさ!私はね、ホームランキングじゃないんだよ!?無茶言わないでおくれ!」


「なぁに言ってんだよ。ホームランキングじゃなかったら、今、ホームランキングになれば良いだけだろ?パワータイプのお前さんしかいないんだよ……やれるよな?」


そう言った名鳥の顔は、笑ってるけど……目が笑っていない。


その剣幕に押されて、反論すら出来ない様子で、仕方なく武器を取り出した香月は、大きな溜め息を吐いた。


「やるだけやってみるけどさ、失敗しても文句は言わないでおくれよ!」


「おうよ、失敗しないように頼むわ」


何を言っても香月の主張は無視。


それでも逆らえないのか、香月が金砕棒を構えて立った。


「じゃあ、まずは言い出しっぺの俺から……」


と、名鳥がタバコの煙を吐きながらそこまで言ったけど、俺はそれに割り込むようにして手を挙げた。


「俺が最初に行きます」
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