殺戮都市~バベル~
そして、タイムリミットが訪れた。





『退去を確認出来なかった為、一部の機能、死亡時の復活、通信、サーチ、決闘、ステルスを停止しました。なお、これを復旧する方法はありませんのでご了承ください』







PBMの一部の機能を停止……と、言うよりも、PBMの一部の機能を残してほぼ全てが停止してしまった。


この先、死んでしまえば、二度と生き返る事が出来ない。


「う、嘘でしょ!?随分強引じゃないのさ!死亡時の復活が出来ないって……」


吹雪さんが慌てるけど、その後ろで冷静にPBMを見詰める沼沢と大友が、余計に吹雪さんを際立たせる。


「まあ、回復が止められたらまずかったけど、要は死ななきゃ良いって事だよな。だったら……行くしかないでしょ」


少し考えていた名鳥が、再びタバコを口にくわえて、その先端に火を点けて呟いた。


これを復旧する方法はない。


このまま引き返して、死なないように安全に生きるか、死を覚悟で先に進むか……答えは出ていた。


「そ、そうですよ……行きましょう。死んで復活出来ないなら、死ななければ良いだけですから!元々死ぬ気なんてサラサラない。塔の頂上に何があるか、俺は絶対に確かめますから!」


本当は怖いけど、自分を奮い立たせる為にそう言って、俺は格子の向こう側に足を踏み入れた。


それに続いて皆もやって来る。


細い階段を上って……開けた空間で俺達を待っていたのは。
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