殺戮都市~バベル~
そして、右側に感じる違和感。


螺旋階段を上り続けているから、右側にある柱がずっと視界にあるんだけど……何か変だ。


「恵梨香さん、何か感じませんか?変な気配と言うか、視線みたいな物を……」


「……それは私も感じていた。この指すような視線は何なのだ。まさか、この上から私達を見ているというのか?」


恵梨香さんも感じているのか……だとしたら、ここにいる皆も感じているかもしれないな。


そして……階段を上っていた時に、またあの音が聞こえた。


ズズッ……ズズッと引きずるような音と共に……柱の彫刻が動き始めたのだ。


「!?」


それに驚き、壁際に飛び退いて武器を構える俺達。


なんか、やけにリアルな彫刻だと思ったけど、やっぱりこいつは化け物だった!


もっと言えば、どうして気付かなかったんだ。


このウロコ、そしてこの大きさ……。


「こいつ……ビショップか!?腕の色が違ったから気付かなかった……」


「神谷達を殺したやつか!?街の地中にいたはずだぞ!どうしてここにいる!」


そんなの俺にだってわかるわけがない!


この街の地下と塔が繋がっているとしか考えられない。
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