殺戮都市~バベル~
そう考えたら、こいつはどれだけでかいんだよ!


この街の地下に、こいつの身体が張り巡らされているのかとさえ思ってしまう。


「俺達は相当上ったはずだ。それよりも高い位置に頭部はあるのか?こいつの身体はどれだけ長いんだ、全く」


弓を構えた大友が上を見るけれど、俺にはこの身体の頭部は見えない。


俺達がここにいるとは認識しているけど、襲い掛かって来るような様子がないという事が不気味さを感じる。


「う、うぇぇ……へ、蛇なの!?なんでルークまでは狼みたいな顔してたのに、ビショップは蛇なのよ……やめてよ」


桜良が、そのてらてら光るウロコを見て、小さく身震いをした。


その胴回りでどれくらいあるだろうか。


直径ですら、大き過ぎて把握出来ない。


恐らく……10メートルほどの太さ。


こんな巨大な化け物を、一体どうすれば良いって言うんだよ。


「皆、落ち着いて。まだ攻撃を仕掛けて来る様子はないから、まずは階段を上りましょう。戦うのは……恐らく、ビショップの顔が見えた時ね」


若干のパニック状態に陥った俺達を、冷静にさせたのは狩野のその言葉だった。


今はまだ、戦わなくても良い。


突然現れた敵に対し、対策が練られていない俺達にとっては、とりあえず考える時間が出来ただけでもありがたかった。
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