殺戮都市~バベル~
ビショップを横目に、さらに階段を上り続ける事30分。


通常回復で疲労は感じないものの、皆の中に苛立ちが生まれ初めたくらいで……ビショップの頭部が上の方に見えたのだ。


巨大な顔が、俺達を待ち構えるようにしてこちらを向いている。


コブラのような、横幅のある頭部。


だけど、人間の上半身のような身体がある、異形の化け物。


「はは……なんだよあれ。あんな化け物がお待ちかねとは……俺達も運がないねえ」


槍を肩に担いで、苦笑いを浮かべた名鳥。


この街に住む、誰もが全貌を知らないビショップがそこにいるのだから、そう思ってしまっても仕方がないか。


結局、ビショップの存在感に当てられて、作戦を練る事なんて出来なかった。


自分の攻撃が、どこまでこいつに通用するか……それくらいしか考えられなかったから。


「皆、一塊になるな!階段を利用して、こいつにターゲットを絞らせるんじゃないぞ!」


恵梨香さんがそう言うと、真っ先に足を止めたのは大友。


大弓を構えて、ビショップの頭部に狙いを定めた。


遠距離攻撃だから、近くに寄らなくても良い。


いや、敵の攻撃が届かない場所に陣取る事が出来るのが、遠距離攻撃の強みだ。
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