殺戮都市~バベル~
ゴンッという音が響いて、ビショップの頭部が上下に振られる。


その間に瞬間回復を行った名鳥が、元に戻った左腕を振り、槍を構えた。


恵梨香さんの渾身の一撃。


綺麗に入ったと思ったのに、それでもビショップには効いていないのか、腕を上げて恵梨香さんを掴みに掛かる。


「チッ!化け物め!」


しかしそれよりも早くに階段に跳び、それを回避した。


下から射った大友の矢でさえも、先程よりは深く刺さっているけど、あっさりと引き抜かれる。


この化け物の体表が、どれだけ俺達の攻撃に対して強いかという事を見せ付けられた。


「全く、自信をなくすねえ。これでも相当強くなったはずなんだけどな。それでもまだ届かない敵がいるとか、勘弁してくれよ」


槍をビショップに向けたまま、防御姿勢に入った名鳥が、溜め息混じりに弱音を吐く。


確かにこいつは強い。


だけど、俺が初めてナイトに遭遇した時と比べたら、微かでもダメージを与えられていて、戦う事が出来ている。


まだこいつの恐ろしさが出ていないだけかもしれないけど……一方的にやられていない分、まだ戦いやすさを感じていた。


「攻めましょう!守っていても勝てない!」
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