殺戮都市~バベル~
チラリと恵梨香さんの方を見てみると、拳銃を構えてはいるものの、狙いが定まらないみたいで撃てないでいる。


これだけの巨体だから、恵梨香さんがどれだけ射撃が下手でも当たりそうなもんだけど。


そんな事を考えている間にも、大友の矢はビショップを襲い続けていた。


流石に傷口を狙われるのは嫌なのか、身体を曲げて傷口を隠す。


それでも、大友の攻撃は止まらない!


右に左に放たれる高速の矢を、その巨体を揺らしながら回避し始める。


ただ暴れるだけだったビショップが……大友の攻撃の速さに慣れたのか!?


階段を駆け上がりながら、大友とビショップの攻防を見ているけど、ゆらりゆらりと小さく身体を揺らし、その範囲で矢を避けていた。


「あの攻撃じゃ、これ以上は無理ね。やっぱり、私達でやるしかないみたい」


隣を走る狩野が、ボソッと呟くけれど……何か、違うような気がする。


暴れ回るビショップの、小さな傷口を的確に攻撃していたのだから、当てられないはずがないのに。


そして、俺達がビショップを下に見下ろせる位置、その背後まで移動した時だった。








「これで最後だ!俺の曲に合わせて、お前は踊っていただけだという事を知れっ!」







大友の声と共に、矢がビショップに向かって放たれた。
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