殺戮都市~バベル~
それと同時に、俺と狩野の目の前を、何かが落下する!


それは……槍を構えた名鳥だった。


どこまで駆け上がったのかわからなかった名鳥が、突然階上から降って来たのだ。


どれだけの高さから飛び下りたのかはわからないけど、暴れ回るビショップに狙いを定める事は不可能に近い。


常に見上げていた大友は、それに気付いて、動きを止めるように矢を射っていたのか。


そして放たれた最後の矢。


それが名鳥に「ここだ」と合図を送ったのだろう。


稲妻のように、鋭くビショップの頭部に落ちた名鳥とその槍が、あれだけ攻めあぐねていたウロコを突き破ったのだ。


あまりの衝撃に、ガクンと身体ごと下に揺れるビショップ。


そこに、下から放たれた大友の矢も深々と突き刺さり、ビショップに大ダメージを与えた事は見ただけでわかった。


「狩野!今だ!ここしかない!」


「ええ、わかってる!」


大友と名鳥。


二人の攻撃で、ビショップの動きが止まった。


もう死んだのかどうかもわからないけど、このチャンスをみすみす見逃す手はない!


階段から飛び下りて、ビショップの背後から迫った俺と狩野は、日本刀を逆手に構えてそれを振り上げた。
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