殺戮都市~バベル~
今までピタリと柱に巻き付いていたはずの胴体が、大きく外側に膨らんで階段の下に。


そしてその胴体……あの腕がある!


「お、大友!!逃げろっ!」


俺は、出来る限りの声を出したけど……大友がそれに気付いた時にはもう遅かった。


ビショップの手が、大友のいる階段を、下から殴り付けるようにして破壊し……粉砕された階段と共に、大友の身体は宙に舞ったのだ。


そして、それだけでは終わらなかった。


ビショップの腕が、大友を空中で掴み、そのまま塔の内壁に押し付けたのだ。









ドンッという音が塔の内部に響き渡って……しばらくの沈黙。


ここからでは、大友がどうなったのか確認出来ない。


だけど、大友ほど引き際を知っている男が……殺られるはずがない。


そう、思っていたけど……ゆっくりと壁から離れたビショップの手は赤く染まっていて。


その指に、潰された大友が、ピクリとも動かずに乗っていたのだ。


「う、嘘だろ……三戸に大友まで。星5レアなんだぞ!」


その光景を信じられないといった様子で見る名鳥。


いや、名鳥だけじゃない。


この場にいる全員がそう思ったに違いない。
< 1,394 / 1,451 >

この作品をシェア

pagetop