殺戮都市~バベル~
そんな中で……塔の内部に、乾いた銃声が響き渡った。


一発ではない。


連続で六発。


恵梨香さんが、弾丸が尽きるまで撃って……そのどれもが急所ではない場所にめり込んだだけ。


怒りに任せて、滅多やたらに撃ったんだという事がわかる。


だけど、三人で頭部に攻撃を加えて、まだ生きているこいつを、どうやったら殺せるのか。


これほどレベルを上げた日本刀でさえも、致命傷ではない傷を付けるので精一杯。


本当に……こんなやつに勝てるのかと、絶望を感じる。


まだ塔の途中。


この先もあるというのに。


そんな事を考えていた時、階下から俺を見上げていた狩野が声を上げた。


「真治君!ちょっと手を貸してくれないかしら!」


身体が恐怖に支配される直前に、狩野の声で我に返った。


この状況で、何か打開策でも見付かったのか。


荒い呼吸を整えて立ち上がった俺は、階段を駆け下りて狩野と名鳥がいる場所へと向かった。


「な、何だ一体……何をするつもりなんだ?」


俺がそう尋ねると、狩野は暴れるビショップを見て、口を開いた。


「このまま戦っていても、一人一人殺されて行ってしまう可能性が高い。だから……相打ち覚悟で懐に飛び込むわ」
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