殺戮都市~バベル~
しばらくそうして恵梨香さんと話をしていたら、スースーという寝息が聞こえてきた。


その方を見てみると、俺の服の左腕をしっかりと掴んで、恵梨香さんは眠っている。


やれやれ……人を散々興奮させて、先に寝てしまったか。


こんな状況、俺じゃなかったら襲われてるところだぞ。


薄暗い店内で見る恵梨香さんの顔は……やっぱり飛び切り美人で。


艶やか唇、これでもかと言わんばかりに主張した、胸の谷間が俺を誘う。


「……べ、別にこれくらいなら」


誘惑に負けそうになりながらも、右手を伸ばしてその唇に触れてみる。


指の背で、優しく撫でるように。


……柔らかい。


だけど、これ以上はダメだと自分に言い聞かせて、俺は手を引っ込めた。


今ので俺が耐えられるギリギリのライン。


今よりも興奮してしまうと……もう、最後までやらないと気が済まなくなりそうだ。


「落ち着け俺。そう、恵梨香さんは友達、恵梨香さんは友達」


起きているならまだしも、寝ている女性を襲うのは男として最低だと、変な気を起こさないよう必死になって欲望と戦った。


そして……色んな事を想像しているうちに、いつの間にか俺は眠りに落ちてしまったようだ。
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