殺戮都市~バベル~
眠りに就いてどれくらいの時間が経過したのだろう。


俺の耳に、何か変な音が聞こえて、ゆっくりと意識が覚醒して行く。


何だか……頬が温かい。


そして、口に何かが触れているような。


気持ちの良いその感覚と共に目を開けた俺は、その光景にドキッとして、身体が固まった。


俺の上にまたがり、頬に手を添えて、誰かがキスをしている。


息が詰まるような情熱的なその行為に、溶けそうになりながら、俺は目の前にある頭に手を回した。


この気持ちの良いキスを、もっと長くと。


恵梨香さんからしてくれたんだからと。


だけど……左腕に感じる、少しの抵抗。


目だけ動かして、チラリと左側を見てみると……そこに、恵梨香さんが眠っていたのだ。


「!?」


ちょっと待て、だったらこれは誰なんだよ!?


まさか……大山田じゃないだろうな!


色んな可能性に恐怖して、慌てて目の前にいた人の肩を持って、強引に引き剥がした。


すると、そこにいたのは……。











「あぁん。シーッ!大きな声は出しちゃダメよ」











あの時、どこに行ったかわからなくなった、三戸桜良が俺の上にまたがっていたのだ。
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