殺戮都市~バベル~
シーッ!て。


どうしてこいつがここにいるんだよ!


それにこの体勢。


まずい、今すぐにでも殺されてしまいそうな、危険な状態だ!


桜良の肩からすぐに手を離し、日本刀を抜こうとしたけど、それよりも早く俺の手を掴んで、ソファの背もたれに押し付ける。


「それもダメ。もう、せっかく良い事してるんだから、もっと楽しもうよ」


そして、再び俺に顔を近付けてまたキスをしたのだ。


いや、そうじゃない!


気持ち良くて、辞めたくはないんだけど、さっき武器を交えた相手がこんな事をするなんて、始めての経験じゃないか!?


「ち、違う……ちょっと待って。なんであんたがここに……どうしてこんな事を……」


混乱していて何が何だかわからない。


三戸桜良……見た目に可愛らしくて、恵梨香さんとは違うタイプの女性。


突然の出来事に驚いたけど……この為にここに来たと言うなら、それはそれで嬉しいかな。


……違う違う!


落ち着け俺!


「だって……キミ、可愛かったんだもん。ずっと後をつけて来ちゃった」


そうだったのか……。


じゃあ、俺達を殺ろうと思えばいつでも殺れたわけか。
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