冷徹なカレは溺甘オオカミ
「わっ、やっぱり! 柊華ちゃんだー!」
ぱあっと満面の笑みを浮かべて、一目散にこちらへ駆け寄ってくるその人物。
一応は立ち止まりながらも、わたしは思わず顔が引きつる。
……な、なぜこんなときに、お姉ちゃんとバッタリ会うんだ……!
アレか、さっきのわたしの思考が召喚してしまったのか!! なんという柴咲家の引力……!!
「……お姉ちゃん」
「偶然だねぇ柊華ちゃん! 今仕事中?」
「うんまあ、そうなんだけど」
答えつつ、わたしは無意識に視線を隣りの人物へと向けてしまっていたらしい。
それに気づいたお姉ちゃんがつられるように顔を向け、印南くんの存在を認識する。
「あ、柊華ちゃんの会社の人? こんにちはー」
前者はわたしへ、後者は印南くんに対して放った言葉だ。
まずい、と内心で思ったわたしが何か言うより先に、印南くんが1歩前へ足を踏み出した。
「こんにちは。柴咲さんの後輩の、印南といいます」
「イナミ……?」
彼が自己紹介をした瞬間、お姉ちゃんの柔和なたれ目がキラリと光る。
それがわかって、ますますあせるわたし。
『あのね、その後輩は、印南くんていうんだけど……すごく真面目で仕事がデキて、信用できる人なんだよ』
あああ、まずいまずいまずい……!
そうだよわたし、バージンをもらってくれた後輩の名前あのときお姉ちゃんと颯真にペロッと教えちゃってたんだよ……!
ぱあっと満面の笑みを浮かべて、一目散にこちらへ駆け寄ってくるその人物。
一応は立ち止まりながらも、わたしは思わず顔が引きつる。
……な、なぜこんなときに、お姉ちゃんとバッタリ会うんだ……!
アレか、さっきのわたしの思考が召喚してしまったのか!! なんという柴咲家の引力……!!
「……お姉ちゃん」
「偶然だねぇ柊華ちゃん! 今仕事中?」
「うんまあ、そうなんだけど」
答えつつ、わたしは無意識に視線を隣りの人物へと向けてしまっていたらしい。
それに気づいたお姉ちゃんがつられるように顔を向け、印南くんの存在を認識する。
「あ、柊華ちゃんの会社の人? こんにちはー」
前者はわたしへ、後者は印南くんに対して放った言葉だ。
まずい、と内心で思ったわたしが何か言うより先に、印南くんが1歩前へ足を踏み出した。
「こんにちは。柴咲さんの後輩の、印南といいます」
「イナミ……?」
彼が自己紹介をした瞬間、お姉ちゃんの柔和なたれ目がキラリと光る。
それがわかって、ますますあせるわたし。
『あのね、その後輩は、印南くんていうんだけど……すごく真面目で仕事がデキて、信用できる人なんだよ』
あああ、まずいまずいまずい……!
そうだよわたし、バージンをもらってくれた後輩の名前あのときお姉ちゃんと颯真にペロッと教えちゃってたんだよ……!