シャッターの向こう側。
「それじゃ、地図を頼りにしますよね」
何故か眼がますます鋭くなった気がするけど。
……何よ?
「少しは地図を頭の中に叩き込んでおけ」
小言ですか。
「宇津木さんにお任せしまーす」
ファインダーを覗きながら呟いて、そのまま空を見上げた。
重なり合う緑の葉。
光を通して明るい緑と、影となって映る濃い緑。
それがとても綺麗。
「宇津木さん……」
「なんだ?」
「物事には……綺麗な面と、汚い面があると思うんです」
沈黙が落ちて、カメラを下ろすと宇津木さんを振り返った。
「自然な風景と言うなら、自然が壊されている風景も……自然な風景です」
「ああ……」
「どちらがいいですか?」
問うと、しばらく黙ったまま、宇津木さんはゆっくりとサングラスを外した。
「……仕事的には、綺麗な風景だな」
真剣な視線が返って来て、微かに微笑んだ。
「だが……機械的にではなく、自然に壊れた緑も俺は綺麗だと思う」
ああ。
成る程?
「了解です」
「了解?」
「宇津木さんが求めてるのは、あくまで自然の摂理ですよね」
ファインダーを再度覗き込み、光を調節するとシャッターを切る。
「ロマンティック~」
「馬鹿にしてるのかっ!?」
「ぶれちゃいますから、叩かないで下さいね~」
舌打ちが返って来て、思わず笑った。
「いい度胸じゃないか」
「だって時間がないことだし、意見は出来るだけ頂かないと」
「……その点はたいして心配してない」
おや。
ちらっと見ると、苦笑が返ってくる。
「そこら辺の感性は、お前の方がいい」
顔が赤くなったのが自分でも解った。
いや、だって……
ねぇ?
褒められたわよっ!?
今、間違いなく褒められちゃったわよ!
「お前、頭で考えないし」
転びそうになった。
何故か眼がますます鋭くなった気がするけど。
……何よ?
「少しは地図を頭の中に叩き込んでおけ」
小言ですか。
「宇津木さんにお任せしまーす」
ファインダーを覗きながら呟いて、そのまま空を見上げた。
重なり合う緑の葉。
光を通して明るい緑と、影となって映る濃い緑。
それがとても綺麗。
「宇津木さん……」
「なんだ?」
「物事には……綺麗な面と、汚い面があると思うんです」
沈黙が落ちて、カメラを下ろすと宇津木さんを振り返った。
「自然な風景と言うなら、自然が壊されている風景も……自然な風景です」
「ああ……」
「どちらがいいですか?」
問うと、しばらく黙ったまま、宇津木さんはゆっくりとサングラスを外した。
「……仕事的には、綺麗な風景だな」
真剣な視線が返って来て、微かに微笑んだ。
「だが……機械的にではなく、自然に壊れた緑も俺は綺麗だと思う」
ああ。
成る程?
「了解です」
「了解?」
「宇津木さんが求めてるのは、あくまで自然の摂理ですよね」
ファインダーを再度覗き込み、光を調節するとシャッターを切る。
「ロマンティック~」
「馬鹿にしてるのかっ!?」
「ぶれちゃいますから、叩かないで下さいね~」
舌打ちが返って来て、思わず笑った。
「いい度胸じゃないか」
「だって時間がないことだし、意見は出来るだけ頂かないと」
「……その点はたいして心配してない」
おや。
ちらっと見ると、苦笑が返ってくる。
「そこら辺の感性は、お前の方がいい」
顔が赤くなったのが自分でも解った。
いや、だって……
ねぇ?
褒められたわよっ!?
今、間違いなく褒められちゃったわよ!
「お前、頭で考えないし」
転びそうになった。