シャッターの向こう側。
「デートなるものは、最近は全然ですが」
だいたい、お付き合いしてる人もいないのに、どうしてデート?
「え? その写真は違うの?」
と、言って今野兄が見た先は、なんと返してくれた写真。
「…………」
「神崎さん。とっても複雑な顔だよ?」
そりゃそうでしょうとも。
何故、よりにもよって……
「デートなんかじゃありません。仕事ですから」
「ああ。だから宇津木さんが全部後ろ姿なんだ?」
今野兄が呟いた時、
「ぶほっ」
宇津木さんが盛大にお茶を吹き出した。
「うわ汚いっ!」
宇津木さんは咳込みながらも、慌ててデスクをティッシュで拭いている。
「突然……妙な事を言うからだろうが」
「私が言った訳じゃありません!」
なんで私が睨まれなきゃならない。
「……ああ。それもそうか」
てか、それで切り替えられても虚しいと言うか、なんて言うか……
「でも、ピヨが変な写真を撮るから悪い」
結局私かい!
「だって、夕暮れなんて良い画が撮れちゃうんですもん! 仕事帰りはもう夕暮れどころか、真っ暗なんですよ!」
「冬も近いからね」
今野兄はクスクス笑って、一枚の写真を抜き出した。
「これなんか最高じゃない? 真っ赤な空にシルエットになっている木と宇津木さんのバック。道筋にも影があって」
「あ。やっぱりそう思います? 私もそう思うんですよね」
「うん。カッコイイ」
そう言って、今野兄は首を傾げた。
「でも何故……後ろ姿ばかりなの?」
「正面とか横から撮ったら、バレて叩かれます」
それに、正面から宇津木さんを撮るなんて……
そんな事は恥ずかしいと思う。
「あ~……。納得。仕事中は普段よりうるさいしね」
「お前らな……」
不穏な宇津木さんの声に、今野兄は一歩離れた。
って、こそっと私を盾にしてない?
「……いい性格してますね」
「これでも宇津木さんには散々殴られたからね」
てか、誰にでもそうなのか?
「あー……。もう、うるさいからお前は加納の所に行ってこい」
だいたい、お付き合いしてる人もいないのに、どうしてデート?
「え? その写真は違うの?」
と、言って今野兄が見た先は、なんと返してくれた写真。
「…………」
「神崎さん。とっても複雑な顔だよ?」
そりゃそうでしょうとも。
何故、よりにもよって……
「デートなんかじゃありません。仕事ですから」
「ああ。だから宇津木さんが全部後ろ姿なんだ?」
今野兄が呟いた時、
「ぶほっ」
宇津木さんが盛大にお茶を吹き出した。
「うわ汚いっ!」
宇津木さんは咳込みながらも、慌ててデスクをティッシュで拭いている。
「突然……妙な事を言うからだろうが」
「私が言った訳じゃありません!」
なんで私が睨まれなきゃならない。
「……ああ。それもそうか」
てか、それで切り替えられても虚しいと言うか、なんて言うか……
「でも、ピヨが変な写真を撮るから悪い」
結局私かい!
「だって、夕暮れなんて良い画が撮れちゃうんですもん! 仕事帰りはもう夕暮れどころか、真っ暗なんですよ!」
「冬も近いからね」
今野兄はクスクス笑って、一枚の写真を抜き出した。
「これなんか最高じゃない? 真っ赤な空にシルエットになっている木と宇津木さんのバック。道筋にも影があって」
「あ。やっぱりそう思います? 私もそう思うんですよね」
「うん。カッコイイ」
そう言って、今野兄は首を傾げた。
「でも何故……後ろ姿ばかりなの?」
「正面とか横から撮ったら、バレて叩かれます」
それに、正面から宇津木さんを撮るなんて……
そんな事は恥ずかしいと思う。
「あ~……。納得。仕事中は普段よりうるさいしね」
「お前らな……」
不穏な宇津木さんの声に、今野兄は一歩離れた。
って、こそっと私を盾にしてない?
「……いい性格してますね」
「これでも宇津木さんには散々殴られたからね」
てか、誰にでもそうなのか?
「あー……。もう、うるさいからお前は加納の所に行ってこい」