魔法使いの一日
この子のお母さん、貴方もか……!


と、とにかく、方向が私の行きたい場所と同じだったのは好都合だった。


「それじゃ、いこっか」

「うん!」


女の子が私の手を握ってきたので、私も握り返し、スーパーへと向かっていった。













スーパーにつくと、女の子は顔を輝かせた。


「ママ!」


前方に目を向けると、柔らかい笑みを浮かべた女の人がこちらに向けて手を振っていた。


案外簡単に見つかってよかったと思うけど、この子のお母さん、もう少し心配しようよ。のん気に手振ってる場合じゃないからね。






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