狼さんに喰われたい。
「ミャーを捜してたら、こうなってた。」


「そんな簡単に分かるもんなんですか?」


「携帯のGPSを舐めんなよ。」


驚いて大神さんの横顔を見た。


「私...携帯変えようかな。」


「携帯無くてもすぐに見つけれると思うけど。
権力者舐めんなよ。」


私、とんでもない人に捕まった?


「狼が猫を簡単に逃すと思った?」

信号待ちになって、大神さんが私の頬に触れた。


そのまま顔を寄せて、キスされる手前で信号が変わる。


「この信号、短過ぎ。」
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