狼さんに喰われたい。
どうしようか困っていると

「はい、三万円。」

後ろからスーツ姿の20代前半くらいの男性が、私の代わりにお金を出した。


「え?あの...」


「行くよ。」

そのスーツの男性は私の手を握ると、雨の中を走り出した。


「あのっ!私!!
電車でかえ...「いいから走れ!」」


暫く走って、高そうな黒色の車の前で立ち止まった。


「早く乗れ。
アイツらが来るかもしれない。」


後部座席に座らされると、その男性も私の隣に無理矢理座った。


「出せ。」

先に乗っていた運転席の男性にそう言うと、車は静かに走り出したー
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