彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)
「おい、誰か地図持ってないか?」
「地図??」
烈司さんの言葉を聞き返せば、瑞希お兄ちゃんが不思議そうに言った。
「なんだよ、烈司?いつものは?」
「寿命が尽きた。」
「あら~ん、ご愁傷様(しゅうしょうさま)ぁ!皇助以外で、誰かあるぅ~?」
「俺様を除外してんじゃねぇぞ、オカマ!」
「ああん!?誰がオカマだゴラぁ!?」
「喧嘩すんな!どっちも持ってねぇーんだろう!?参ったな~俺も持ってねぇし・・・伊織!」
「あるな。烈司が使っていたものよりも、新しくて内容も詳しいものが。」
使えと言いながら、どこからともなく出した紙の地図を差し出す獅子島さん。
その様子を黙って見つめる私の前で、嬉しそうに烈司さんが笑う。
「さすが、伊織~!助かったぜ!これで場所を特定しやすい。」
(え?特定??)
どういうこと?
なにをするつもりなの?
戸惑う私をよそに、獅子島さんと烈司さんの間で地図の受け渡しがされた。
「受け取れ。そのままくれてやる。」
「気前いいな?サンキュー伊織。」
渡された地図を、烈司さんがテーブルの上に置く。
ガサガサと広げる。
「さーて・・・・」
縮尺された地図の上、烈司さんがこぶしをポキポキ鳴らす。
腕を回したりして、軽いストレッチをした。
その姿に、何が起こるのかと緊張が高まる。
「烈司さん・・・・」
「うははははは!なぁーにが、はじまるんやろうなぁ~!?」
「うるさいぞ、黙れガキ共。」
「そうよん!これからお待ちかね~
「『透視ショー』だぜ!わははははは!」
「「透視?」」
関西人と声をそろえて聞き返せば、瑞希お兄ちゃんが焦りながら叫ぶ。
「ばか!凛はともかく、『ごじゅうあらし』がいるんだぞ!?」
「と、透視って、瑞希お兄ちゃん!?」
「あの超能力で、よーきく能力かいな!?」
「あ、いや、だから~!」
「そいつらには、しゃべってもいいぜ、瑞希。」
「烈司!?」
そう言ったのは、地図を見つめているハンサムさん。
「凛たんにも言ってなかったけど、俺、職業が占い師なんだよねー?」
「ええ!?そ、それは・・・初耳ですっ!すごーい!!」
(知ってました・・・)
〔★しかも占ってもらっていた★〕