彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)



「おい、誰か地図持ってないか?」

「地図??」



烈司さんの言葉を聞き返せば、瑞希お兄ちゃんが不思議そうに言った。




「なんだよ、烈司?いつものは?」

「寿命が尽きた。」

「あら~ん、ご愁傷様(しゅうしょうさま)ぁ!皇助以外で、誰かあるぅ~?」

「俺様を除外してんじゃねぇぞ、オカマ!」

「ああん!?誰がオカマだゴラぁ!?」

「喧嘩すんな!どっちも持ってねぇーんだろう!?参ったな~俺も持ってねぇし・・・伊織!」

「あるな。烈司が使っていたものよりも、新しくて内容も詳しいものが。」




使えと言いながら、どこからともなく出した紙の地図を差し出す獅子島さん。

その様子を黙って見つめる私の前で、嬉しそうに烈司さんが笑う。





「さすが、伊織~!助かったぜ!これで場所を特定しやすい。」


(え?特定??)


どういうこと?

なにをするつもりなの?





戸惑う私をよそに、獅子島さんと烈司さんの間で地図の受け渡しがされた。



「受け取れ。そのままくれてやる。」

「気前いいな?サンキュー伊織。」



渡された地図を、烈司さんがテーブルの上に置く。

ガサガサと広げる。






「さーて・・・・」






縮尺された地図の上、烈司さんがこぶしをポキポキ鳴らす。

腕を回したりして、軽いストレッチをした。

その姿に、何が起こるのかと緊張が高まる。



「烈司さん・・・・」

「うははははは!なぁーにが、はじまるんやろうなぁ~!?」

「うるさいぞ、黙れガキ共。」

「そうよん!これからお待ちかね~

「『透視ショー』だぜ!わははははは!」


「「透視?」」



関西人と声をそろえて聞き返せば、瑞希お兄ちゃんが焦りながら叫ぶ。



「ばか!凛はともかく、『ごじゅうあらし』がいるんだぞ!?」

「と、透視って、瑞希お兄ちゃん!?」

「あの超能力で、よーきく能力かいな!?」

「あ、いや、だから~!」


「そいつらには、しゃべってもいいぜ、瑞希。」

「烈司!?」



そう言ったのは、地図を見つめているハンサムさん。



「凛たんにも言ってなかったけど、俺、職業が占い師なんだよねー?」


「ええ!?そ、それは・・・初耳ですっ!すごーい!!」

(知ってました・・・)




〔★しかも占ってもらっていた★〕


< 202 / 502 >

この作品をシェア

pagetop