新選組と最強子供剣士
んーちょっと気になるかな?


僕は人と人との間を抜け、前に出た。


「ああ!?さっさと出すもん出せや!」


こりゃまた白熱してるな~


見えた景色は3人の男が1人の男に詰め寄っているところ。


1人の男が男の胸ぐらを掴んで叫んでいる。


掴まれている方の男の表情は見えない。


3人の男は酒に酔っているのか、顔が赤くなっている。


この時代は本当に酒癖の悪い人が多いんだな。


ゾクッ


‥‥‥ん?なんか‥‥‥お?


男達の様子を見ていると、突然背筋が震えた。


「お前ら‥‥‥」


地をはうような低い声。


男の声は小さかったが、僕の耳には大きく聞こえた。


「ああ?なんか言ったか?」 


怖がっていると勘違いしたのか、挑発的に言う男達。


「‥‥‥」


っ!これはっ!


ザシュッ!


「キャー!!」「う、うわぁー!!」


見事な太刀筋。


倒れる男。


そして広がる赤。


人々の叫び声。


斬った男は無言で刀についた血を払った。


その目はどこまでも静かで恐ろしい。


こんな街中で‥‥‥それも人のいる所で。


僕は何もせずにただ立ち尽くしていた。


「お、お前!!」


「先に手を出したのは貴様らだ」


「こ、この‥‥‥っ」


男は刀を抜いたが、目の前にいる男に怖じ気づいているよう。


構えているが、身体は細かく震えている。
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