新選組と最強子供剣士
「命令だ。桜木剣壱、お梅さんの監視をやれ。
長州との接触させるのを控えさせろ」


「承知しました」


僕は土方さんに向かって頭を垂れた。


それから立ち上がり、ニッコリと笑う。


「じゃ、明日からやるから。土方さんもたまには休めば?おやすみなさい」


そう言って、部屋を退室した。





ふぅ~最後のはちょっと怖かったかな~


静かな廊下を歩く。


さてと、今日は僕ちょっと午後から休みもらってるんだよね。


夕飯とか作らなくていい。


今からやることは‥‥‥ネズミに釘をさす♪


「ねぇ山崎さん?さっきからどうしてコソコソと僕の後をつけてるの?」


角を曲がる時、僕は後ろを向いて言った。


*********************


完璧に気配を絶っていたはず。


山崎は冷や汗を流しながら、固まっていた。


山崎と目があった剣壱の顔は、子供とは思えない美しい笑みを浮かべている。


その笑みは山崎の恐怖を掻き立てた。


いつから気づいていた?


いや、それより何故気づいた?


「初めっから気づいていたさ。山崎さんさ、僕が屯所に帰ってきてからずっと僕のこと見張ってたよね?」


剣壱は山崎が物影から出る瞬間振り返った。


完全に把握されていたのだ。


「(ニコッ)」


不意に、剣壱の笑みが深くなった。


するとそのままどこかに走っていく。


「っ!」


山崎はそれを反射的に追いかけた。


剣壱は本気で走っておらず、まるで山崎を誘っているようだ。


「っ!?」


剣壱を追いかけていた山崎だが、曲がり角を曲がると剣壱の姿が見えない。
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