新選組と最強子供剣士
そしてもう一つ。


沖田さんの剣技に似ている剣技を使う者がいるから。


全く同じわけではないけど、構えとかは同じ。


いや、似ている。


その人と沖田さんとじゃあ、沖田さんの方が弱い。


ま、弱いといっても、そんなに差はないだろうけど。


「ほぉ~小僧、なかなかの剣技じゃな」


「!」


唐突に、道場の入り口で声があがった。


「芹沢さん‥‥‥」


相変わらずお酒と鉄扇子を持つ芹沢さん。


沖田さんは芹沢さんの名前を呼ぶと、酷く顔を歪めた。


あれ?沖田さんは芹沢さんのこと、嫌いじゃないはずだけど‥‥‥


「小僧、剣が出来たのだな」


「何か?」


「ふんっ、おい、沖田!」


「はい?」


「今日も飲みに行くぞ。近藤達に伝えておけ」


「‥‥‥わかりました」


芹沢さんはそれを言うと、そのまま道場を出て行った。


それだけ伝えに来た?


ものすごい暇人だな。


沖田さんは乗り気じゃないんだ。


ん~夜の京の街か。


行ってみたい。


ま、この姿じゃ無理か。


「剣壱君、ごめん。今日はここまで」


「うん!じゃあ僕も今日は休む!」


「じゃあね。君達も、今日はここまで!」


『はい!』


おお、いい返事。
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