新選組と最強子供剣士
廊下で座りながら寝た僕。


さすがに徹夜するのはきつかった。


「にゃ~」


「叶もおはよう」


さてと、土方さんの部屋に行かないと。


「立、身支度は‥‥‥終わってないか」


髪にくしをとおす立を見ながら苦笑いをする。


立って髪とくの時間かかるんだよなぁ。


ハニートラップを得意とする立は『言葉遣い』
『容姿』『仕草』を常に意識しているといっても過言ではない。


僕も、いや、プロの殺し屋なら皆意識していると思うが、立は僕の倍は注意している。


髪はアレンジができるよう、長くしているんだそう。


「んー隊長、どうですか?」


身支度が整った立は僕の前で一回転する。


うん、悪くはない。


だがしかし‥‥‥


「立、こっちにおいで」


「はい?」


ポニーテールをしている場所の付け根に、薄紫色の玉がついた簪を挿した。


立は首を傾げて、懐から小さな鏡を出す。


そして簪を見ると、驚いて僕を見た。


「え、これ、どうしたんですか!?というか、
どうして私に?」


「いや?偶然、簪を売っている店の店主さんと仲良くなってね。もらったんだ」


「あ、ありがとうございます」


「うん。じゃあ行こうか」


立は多分、新選組に置いてもらえるだろう。


僕の仲間だ。


使い道はいくらでもある。


それにしても、取りあえず土方さんが僕の要望を呑んでくれたのか‥‥‥


昨日、立が寝た後、僕はもう一度土方さんのところに行った。
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