新選組と最強子供剣士
この人達、女に飢えてんのか?


ま、その顔じゃあモテないだろうけど。


「日頃街の治安を守っているこの武士様の命令が聞けぬというのか!?」


唐突に大声をあげる男。


江戸時代って、しつこい人が多いのか?


それともストレスが原因か‥‥‥‥


ま、どっちにしろ、お梅さん譲る気はない。


男は刀を既に手にとっている。


まだ抜いてはいないが、刀をちらつかせているところを見ると相手も引く気はなさそう。


お梅さんの手はさっきより震えている。


よし、僕が代わりに答えよう。


「聞けないよ、っと!」


繋いでいる手を離し、男の胸にドロップキックをいれる。


1人が倒れると、もう1人が呆ける。


その隙にもう1人の男には頭に回し蹴りをいれた。


お梅さんを入れた周りの人達が呆ける。


そしてお梅さんの手を取って言った。


「逃げるよ」


「え、あ‥‥‥‥」


僕はお梅さんを引っ張りながら道を走った。










男達を撒くと、僕とお梅さんは近くにあった甘味所で休憩するこのになった。


今日は甘いものがよく食べれる。


「ん、美味しい」


新選組では甘いもの食べられなかったしな~


「剣ちゃんって本当に甘いものが好きなのね」


「甘いものが好きっていうか、食べることが好きなんだ」


「へぇ~そうなんだ」


「今思えば、甘いものをゆっくり食べるのって久しぶりだな~」


「え?」
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