新選組と最強子供剣士
芹沢さんが鉄扇で僕を殴ったときにできた傷。


傷を見せただけでお梅さんは理解したようだ。


「あの人がやったのね」


「知り合い?」


「ええまぁ。というか、私の思い人よ」


「え、そうなの?」


頬を少し赤く染め、恥ずかしさを隠せきれないという感じのお梅さん。


ありゃまぁ本当に恋しちゃってるよ。


「どこがいいの?」


「え?」


「お梅さん美人だし、他にも言い寄ってくる男はいっぱいいたでしょ?」


「そうね‥‥‥」


そう言って空を見上げるお梅さん。


そして、僕を答えを見つけたのか僕を見直して言った。


「私も、どうしてあの人に好かれたのかはわからないの。横暴だし、お酒を飲むと言うこと聞かないし、何かを買うのはいいけどお金は払わないし‥‥‥」


いや、芹沢さんに対してそこまで言えるあんたも相当だと思うよ。


「でも、でもね‥‥‥」


「?」


「私は、あの人がいいの」


儚げで綺麗で、とても美しい。


まさに今のお梅さんはどこの女性より輝いているだろう。


「それに、芹沢さんって可愛いところもあるのよ?」


「か、可愛い?」


「ええ。予定がないなら、八木邸の近くにあるお寺に行ってみるといいわよ」


「お寺があるの?」


「とても小さいけどね。でも、そこには大きな草村があるの。そこに芹沢さんはいるわ」


「へぇ~ありが‥‥‥」


「見つけましたよ」


お梅さんと話していると、目の前には人間とは思えない容姿をした男がいた。
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