ハルアトスの姫君ー龍の王と六人の獣ー
今や、全ての民衆が上を見上げていた。そして一人の人間が落ちてくるのがわかる。
「ラン!龍じゃない!」
「シャリアス、風を集めろ…!」
「うん。」
シュリとシャリアスが風を集める。ものすごいスピードで落ちてくるランの身体と、それを追いかけるキースがジアの目に入った。
「待て、あの薄い風をまとった状態で突っ込んでくるのか?キースも重症だぞ?」
「え!?」
何もできない。シュリたちのように風を集める術を知らない。ジアにできることは…。
「…時間、止めるわ。」
「ジア!?」
ジアは勢いよく手をかざした。ランが落ちてくる方向に向けて。あたりが眩く光り、一帯は音を失った。
―――――時が止まる。ジア以外を除いて。
ランは地面すれすれの位置で止まり、キースはその2メートル上で止まっている。キースを守る球体が、時を止められたこの空間では可視化される。ジアがその球体に触れると球体がパチンと割れ、キースが落ちてきた。
「え!?」
「あ、あれ、ジア!?待って、ランが…ってあれ!?」
「な、なんでキースも動けて…。」
「ジアが魔法解いたんでしょ、多分だけど。で、ランを地面にとりあえず下ろして…。」
キースがそっと、ランの身体に触れた。しかしランの時は進まない。
「やっぱり。ジアだけが魔法を解く。この空間ではね。もう時間、動かしていいよ。」
「うん。」
ジアがもう一度あたりに手をかざすと時が進みだした。苦しそうにランが咳き込む。
「ラン!龍じゃない!」
「シャリアス、風を集めろ…!」
「うん。」
シュリとシャリアスが風を集める。ものすごいスピードで落ちてくるランの身体と、それを追いかけるキースがジアの目に入った。
「待て、あの薄い風をまとった状態で突っ込んでくるのか?キースも重症だぞ?」
「え!?」
何もできない。シュリたちのように風を集める術を知らない。ジアにできることは…。
「…時間、止めるわ。」
「ジア!?」
ジアは勢いよく手をかざした。ランが落ちてくる方向に向けて。あたりが眩く光り、一帯は音を失った。
―――――時が止まる。ジア以外を除いて。
ランは地面すれすれの位置で止まり、キースはその2メートル上で止まっている。キースを守る球体が、時を止められたこの空間では可視化される。ジアがその球体に触れると球体がパチンと割れ、キースが落ちてきた。
「え!?」
「あ、あれ、ジア!?待って、ランが…ってあれ!?」
「な、なんでキースも動けて…。」
「ジアが魔法解いたんでしょ、多分だけど。で、ランを地面にとりあえず下ろして…。」
キースがそっと、ランの身体に触れた。しかしランの時は進まない。
「やっぱり。ジアだけが魔法を解く。この空間ではね。もう時間、動かしていいよ。」
「うん。」
ジアがもう一度あたりに手をかざすと時が進みだした。苦しそうにランが咳き込む。