ハルアトスの姫君ー龍の王と六人の獣ー
「どういたしましても言えへんのかい。」
「…そう、だね。苦手かもしれない。今こうやって話すときも、俺はどうしたって…構えてしまう。」
「なんでや?」
「生きていること自体が、あってはならなかったから、かな。」
「なんやそれ、そんなん誰が決めるん?」
「…誰、かぁ…。そんなこと、考えたこともなかったかな。」
「考えろや、そこが一番大事やろ。誰に言われて、それは納得できるんかどーか。」
ランが人を惹きつける理由が少しわかってきた気がした。ジアとは違う意味で、眩しくて、だからこそ信じてみたいと思わせる、そんな力をきっともっている。
「誰って、個人じゃなかったから。社会全体?少なくとも、あの頃の俺を取り巻く環境は、両親以外そうだったと思うよ。今となってはそれを確認する術もないけど。納得はそりゃあできないよ。でも、そうだと言われてそうじゃない、と立ち向かえるほど、昔は強くなかった。…今も、決して強いわけじゃない。」
「あんだけオレと対等に戦えても、か。」
「戦うという場においては、弱くないよ。だけど、戦えることだけが強さじゃない、と思う。」
「まぁ、せやな。戦うだけが強さじゃないっちゅーんは、わからんでもない。姫さんだってごっつ強いやんか。」
「ジア?あぁ、剣でも持たせたの?」
ここでの3日間であった話を聞いたけど、そんな話はなかったはずとキースは首を傾げる。
「剣も使うんか?」
「あれ、そういうことじゃなかった?」
「龍見ても、迫っても、逃げへん。考えを変えへん。何にでも立ち向かう。おまけに剣まで使うゆーたら最強やんか。」
「はは、最強かぁ…。そうだね。剣術の腕も実は結構確かなものなんだよ。」
「見とけばよかったなぁ。」
「もっと好きになっちゃうよ、そういうジアのかっこいいところを見ると。…あげないけど。」
「言うやんか。」
これを伝えに来た。迷いは、なくならない。それでも、今できる精一杯で、この人には返さなくてはならない。
「…そう、だね。苦手かもしれない。今こうやって話すときも、俺はどうしたって…構えてしまう。」
「なんでや?」
「生きていること自体が、あってはならなかったから、かな。」
「なんやそれ、そんなん誰が決めるん?」
「…誰、かぁ…。そんなこと、考えたこともなかったかな。」
「考えろや、そこが一番大事やろ。誰に言われて、それは納得できるんかどーか。」
ランが人を惹きつける理由が少しわかってきた気がした。ジアとは違う意味で、眩しくて、だからこそ信じてみたいと思わせる、そんな力をきっともっている。
「誰って、個人じゃなかったから。社会全体?少なくとも、あの頃の俺を取り巻く環境は、両親以外そうだったと思うよ。今となってはそれを確認する術もないけど。納得はそりゃあできないよ。でも、そうだと言われてそうじゃない、と立ち向かえるほど、昔は強くなかった。…今も、決して強いわけじゃない。」
「あんだけオレと対等に戦えても、か。」
「戦うという場においては、弱くないよ。だけど、戦えることだけが強さじゃない、と思う。」
「まぁ、せやな。戦うだけが強さじゃないっちゅーんは、わからんでもない。姫さんだってごっつ強いやんか。」
「ジア?あぁ、剣でも持たせたの?」
ここでの3日間であった話を聞いたけど、そんな話はなかったはずとキースは首を傾げる。
「剣も使うんか?」
「あれ、そういうことじゃなかった?」
「龍見ても、迫っても、逃げへん。考えを変えへん。何にでも立ち向かう。おまけに剣まで使うゆーたら最強やんか。」
「はは、最強かぁ…。そうだね。剣術の腕も実は結構確かなものなんだよ。」
「見とけばよかったなぁ。」
「もっと好きになっちゃうよ、そういうジアのかっこいいところを見ると。…あげないけど。」
「言うやんか。」
これを伝えに来た。迷いは、なくならない。それでも、今できる精一杯で、この人には返さなくてはならない。