最強女総長×俺様総長Ⅱ


『診察室0』の表札を見上げる


――――コンコン


あたしは一応ノックをした


?「はい」


中から心地よいハスキーボイスが聞こえる


あたしは静かに扉を開け、中に入る


カタカタとパソコンでカルテを書いてるみたいであたしにまだ気づいていないようだ


?「ん?次の患者さんの診察の時間?」


そう言って、あたしの方をみると


驚かれた


こいつは、あたしがよく世話になる医者の南雲(ナグモ)


玖龍さんにはいつも迷惑はかけられないからな


南雲とは新以上に付き合いが長い


こいつがこの病院の作る前からの付き合いだ


あたしの交友関係はすべて知っている


だが、新たちが南雲の存在は知らない


今まで接触はなかったからな


南雲「え?なんで、りじゃなくて零はここにいんだ?」


今、凛って言おうとしたな


凛(零)「この前振りだな。

治療以外できてやったぞ」


と嘘をついた


南雲「はぁー

お前、無茶しただろ?

どうせ傷開いたんだろ?」


やっぱり気付いたか


凛(零)「あたしも暇じゃないからね。

今回はあいつらがうるさいから来ただけだ」


あたしはそう言って、椅子に座った


南雲「今回、零ってことはあの野獣集団か?」


野獣集団って、、、


南雲がいう、野獣集団というのは紅蓮隊のことだ


毎月、念のためあいつらの健康診断を南雲に頼んでる


軽めのだから、家に来てもらっている


その時のあいつらの威嚇は半端ない


それを知っているので南雲はあいつらのことを野獣集団と言う


凛(零)「あぁ。

今回はコウスケとイルヤが暴走しちまって、連れて帰れって言ったんだがな帰らなくてな。

それに加え、この傷が開いたしな

あいつらは気付いてないが、不安定だったんだろう

あたしが遠くにいってしまうと、、、」


南雲「伝染病みたいなもんか。

あいつらも不安が少しでも無くなるようにその怪我なんとかするか」


溜め息交じりに言う南雲


凛(零)「ん、よろしく」


あたしはそう言って、手を出した


それから、南雲はグチグチ文句を言いつつも、綺麗に縫合してくれた


そして、綺麗に包帯などで保護してくれた


凛(零)「さんきゅ」


南雲「あぁ。お前のことを考えて、無理しても多少は大丈夫なように治療した。

だけど、無理は禁物だからな?

あまりその手に負荷をかけるな」


凛(零)「わかってる。

手を出すときは、この手以外を使う」


南雲「お前にはじっとしてるっていう言葉はないんだな」


呆れ気味に南雲に言われた


凛(零)「当たり前だ。

あたしは自分だけ高みの見物なんて御免だ」


南雲「お前らしいって言ったらそうなんだけど、、、

零、いいか?

お前にとって、自分よりも他の奴らのほうが大事だっていうことは昔から知っている

だけどな、俺にとってはここに来る患者さんと同じぐらいお前のことを大事に思ってるんだ。

だから、無闇に自分の身体を盾にするな、、、」


切なそうな声で言う南雲


知ってるよ、お前がどんな思いであたしの怪我をみてるのか


昔から知っている南雲はあたしの性格ももちろん知っている


だから南雲は少しでもあたしの役に立てるように医者という道を選んだ


すべてあたしを思っての行動だ


あたしは一度、「あたしなんかの為に人生を捨てるな」と言ったんだ


南雲は、「お前の為だけじゃない、俺はお前のように誰かを何かしらで助けたいんだ」と返してきた


南雲らしいといえば南雲らしいか、、、


だから、怪我したときにここに来るのが嫌なんだ


こいつにこんな風な顔をしてほしくないからだ


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