指先からはじまるSweet Magic
それから六年。
私は相変わらずくたびれたスーツの群れの中でもみくちゃにされて仕事をしている。
キャリアウーマンになりたいとは思わないけど、ただ惰性で何の面白味もない毎日を過ごす。
それが安定だと思えば、この現状に何の不満もない。
そしてきっと、一緒に大学を卒業した友人もみんな、同じように生きているはず。
大多数の日本人と大差ない特徴のない生き方をしてる私に対して、『今』の圭斗はキラキラと輝いている。
昔から良く知っているはずの圭斗が眩しいくらい。
そして、全く知らない他人に見えるくらい、近いのに遠い存在。
昔ほど『イケメン美容師』がもてはやされなくなった今でも、割といろんな雑誌でその御尊顔を拝むことが出来る。
初めて雑誌で圭斗の写真を見た時は、飲んでいたジュースを本気で吹き出しそうになったものだ。
確かに昔からちょっと中性的な顔立ちで、独特の雰囲気を纏った男だった。
高校卒業後は生活スタイルも一変して、疎遠になっていた圭斗。
隣に住んでるのに、まともに顔を合わせることもなく……。
たまに外で見掛ける時には、その距離がどんどん大きく広がって行くのをいつも感じていた。
しかもその姿を雑誌で赤の他人のように眺めてしまったら、そんな気持ちは格別だった。
私は相変わらずくたびれたスーツの群れの中でもみくちゃにされて仕事をしている。
キャリアウーマンになりたいとは思わないけど、ただ惰性で何の面白味もない毎日を過ごす。
それが安定だと思えば、この現状に何の不満もない。
そしてきっと、一緒に大学を卒業した友人もみんな、同じように生きているはず。
大多数の日本人と大差ない特徴のない生き方をしてる私に対して、『今』の圭斗はキラキラと輝いている。
昔から良く知っているはずの圭斗が眩しいくらい。
そして、全く知らない他人に見えるくらい、近いのに遠い存在。
昔ほど『イケメン美容師』がもてはやされなくなった今でも、割といろんな雑誌でその御尊顔を拝むことが出来る。
初めて雑誌で圭斗の写真を見た時は、飲んでいたジュースを本気で吹き出しそうになったものだ。
確かに昔からちょっと中性的な顔立ちで、独特の雰囲気を纏った男だった。
高校卒業後は生活スタイルも一変して、疎遠になっていた圭斗。
隣に住んでるのに、まともに顔を合わせることもなく……。
たまに外で見掛ける時には、その距離がどんどん大きく広がって行くのをいつも感じていた。
しかもその姿を雑誌で赤の他人のように眺めてしまったら、そんな気持ちは格別だった。