指先からはじまるSweet Magic
だからこそ。
お母さんから聞いた話が本当のことなら、私だって応援したい。
いくら売れっ子美容師とはいえ、今の圭斗は一雇われ美容師に過ぎない。
美容師の世界っていうのを私は詳しく知らないけれど。
行きつけにしてるサロンの美容師さんも『いつか自分の店を持ちたい』って、圭斗と同じように目をキラキラさせていた。
一国の城主。君主。主。
私なんかと違って、身一つでいくらでも開ける未来を描ける人にとっては、雇われじゃなく自分の店を持つのは夢というより目標だろうとも思う。
それを叶えるのが一般的にどのくらいの年齢に達した時か、なんてわからない。
二十八歳で独立して自分の店を持つと決めた圭斗が、早いのか普通なのか、私には判断出来ないけれど。
お店を持つって、勢いだけじゃ出来ないこと。
美容師業界に詳しくない私でも簡単に想像出来る。
設立資金とか店舗契約、世知辛い『カネ』の問題だって向き合わなきゃいけないし、これまでの顧客を自分の店に囲い込むからには、今勤めるサロンともそれなりにぶつからなきゃいけないこともあって……。
そういうのを面倒臭がって後回しにするのが、私が良く知ってる圭斗だ。
ただ勢いで、とは言わないけれど、楽観視し過ぎてるんじゃないかって心配になる。
圭斗の指が、手が。
私に与えてくれる極上の魔法の効力にどっぷり浸ってしまった私だから、本当に大丈夫なのか、と。
圭斗が気にしないことを、私の方が気にしてしまう。
お母さんから聞いた話が本当のことなら、私だって応援したい。
いくら売れっ子美容師とはいえ、今の圭斗は一雇われ美容師に過ぎない。
美容師の世界っていうのを私は詳しく知らないけれど。
行きつけにしてるサロンの美容師さんも『いつか自分の店を持ちたい』って、圭斗と同じように目をキラキラさせていた。
一国の城主。君主。主。
私なんかと違って、身一つでいくらでも開ける未来を描ける人にとっては、雇われじゃなく自分の店を持つのは夢というより目標だろうとも思う。
それを叶えるのが一般的にどのくらいの年齢に達した時か、なんてわからない。
二十八歳で独立して自分の店を持つと決めた圭斗が、早いのか普通なのか、私には判断出来ないけれど。
お店を持つって、勢いだけじゃ出来ないこと。
美容師業界に詳しくない私でも簡単に想像出来る。
設立資金とか店舗契約、世知辛い『カネ』の問題だって向き合わなきゃいけないし、これまでの顧客を自分の店に囲い込むからには、今勤めるサロンともそれなりにぶつからなきゃいけないこともあって……。
そういうのを面倒臭がって後回しにするのが、私が良く知ってる圭斗だ。
ただ勢いで、とは言わないけれど、楽観視し過ぎてるんじゃないかって心配になる。
圭斗の指が、手が。
私に与えてくれる極上の魔法の効力にどっぷり浸ってしまった私だから、本当に大丈夫なのか、と。
圭斗が気にしないことを、私の方が気にしてしまう。