指先からはじまるSweet Magic
それも、ほとんど大部分が、私の声が原因で。


「ご、ごめん」

「……まあ、俺の手でそんなに気持ち良くなってくれるなら、それは俺も嬉しいんだけど」


頭上からそんな声が降って来て、私は再び圭斗の表情を探して目線を上げた。
伏せた切れ長の目元が、ほんの少し赤くなってるのを見つけて、どうにもむず痒い気分になる。


「……圭斗のその言い方だって、相当エッチいし」

「はっ!? なんで!? ……って、ああ……」


完全に素で目を丸くして、圭斗も自分の言葉に気付いたのか、すごく気まずそうに手を止めた。
そして、屈めた身体を軽く起こして、ポリッと人差し指で頬を掻いた。
その頬に、シャンプーの白い泡がふわっとのっかる。


「……泡」


その頬にそっと指を伸ばして、わずかな動きで拭い取る。


私の行動が予想外だったのか、圭斗は軽く目を見開いた。
そして、小さく唇を動かした。
だけど声に出さずにグッと飲み込む。
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