指先からはじまるSweet Magic
私の素直すぎるどこか痛い反応に、圭斗は私に向けた背中をわずかに震わせた。


「……くっ……」


そして、そのまま噛み殺したような笑い声を漏らす。


「け、圭斗っ……」


カアッと頬が熱くなるのを感じる。


私……無自覚のまま、どんな反応を圭斗に見せてしまったんだろう。
そう思うと恥ずかしくて……このままどこかに消え入ってしまいたいと思った。


あんなキスしておいて、圭斗はすごく意地悪だ。
こんな時まで気まぐれにならなくても。


心の中で盛大に詰りながら、あまりの恥ずかしさで涙が込み上げて来る。


普段気まぐれで掴みどころのない圭斗だから、一転して野獣の一面を見せつけられて、抑え切れないくらいドキドキする。


身体の奥底に投下された燃えそこないの火種が、私の胸の内だけで燻って、ただ鎮火を待つしかない。
グッと唇を噛んで、身体を貫く疼きをどうにかやり過ごそうとした時。


フッと。
圭斗が再び私の前にしゃがみ込んだ。
そして。


「っ……!!」


私の後頭部に手を回して力強く引き寄せると、さっきよりも激しく私の唇を奪う。
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