アサガオを君へ
私は感覚でアッキーが動いているのが分かった。


そしてアッキーは、ピッタリと私に寄り添うように座った。


…あたたかい


アッキーはすごくあたたかかった。


私がホッとため息をつくと、アッキーは言った。


「俺の携帯、充電ないんや。夏樹には一応メールしたから、気付くまでここで待機や」


「うん」


私はコクッと頷いて、自分の心臓に片手を当てた。


大丈夫、隣にアッキーがいる。


1人じゃない。


そう自分に言い聞かせながら、目を瞑る。


実は、私は暗いところがとても苦手。


昔、古い小屋に閉じ込められてから、怖くて仕方がなくなった。


パニックになったり気絶したりするほどではないけど、それでもやっぱり不安で押しつぶされそうにはなる。
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