女子高生の私と不機嫌な若頭


涼介さんは相変わらず厳しい目で私を見る


岸谷家での生活も慣れ
組員さんと話すだけでも
あからさまに機嫌が悪く
舌打ちをする


だから組員さんは
涼介さんがいる前で私に声はかけない

別に何かするわけじゃない
ただ、私のせいで嫌な思いはさせたくない



「なぁ、杏奈」


寝落ちしそうになっていた私を
珍しく涼介さんが呼び戻した


『…ん?』


「最近、なんか変わった気がする」
「……女らしくなったって言うか……」


やっと気がついてくれたかと思ったけど
眠い目を開けられない


『……ありがとう』


少しは女として見てくれるかな?
けど、涼介さんは予想もしない事を発した


「……好きなやつでも出来たか?」
< 162 / 314 >

この作品をシェア

pagetop