女子高生の私と不機嫌な若頭
涼介さんは相変わらず厳しい目で私を見る
岸谷家での生活も慣れ
組員さんと話すだけでも
あからさまに機嫌が悪く
舌打ちをする
だから組員さんは
涼介さんがいる前で私に声はかけない
別に何かするわけじゃない
ただ、私のせいで嫌な思いはさせたくない
「なぁ、杏奈」
寝落ちしそうになっていた私を
珍しく涼介さんが呼び戻した
『…ん?』
「最近、なんか変わった気がする」
「……女らしくなったって言うか……」
やっと気がついてくれたかと思ったけど
眠い目を開けられない
『……ありがとう』
少しは女として見てくれるかな?
けど、涼介さんは予想もしない事を発した
「……好きなやつでも出来たか?」